『 ヒバクシャ HIBAKUSHA 世界の終わりに 』コンセプト
世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。ヒバクシャはこの57年をどう生きてきたのだろうか。原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきただろうか?ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?
この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療もなく、そして私の目の前で亡くなって行った。その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。
広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴えてきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバクシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。
また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によって世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカのハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界でも最大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの放射能によってヒバクシャとなっている。
この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目に見えないが確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来へのメッセージに耳を傾ける。
第1回文化庁映画賞文化記録映画優秀賞/
第9回平和・協同ジャーナリスト基金賞(グランプリ)/
第12回地球環境映像際アース・ビジョン大賞/
第26回日本カトリック映画賞/
2003年度映画鑑賞団体全国連絡会議特別賞/
2003年度日本映画復興会議復興奨励賞
はじめて『ヒバクシャ』を観たのはいつだっただろう。『六ヶ所村ラプソディ』が公開された頃だったかな。なので実は詳細をあまり覚えていない。とにかく子どもたちのかわいい笑顔が印象的だった。
湾岸戦争後のイラクのバスラ、アメリカ・ワシントン州のハンフォード・サイト (※) 、広島で被爆経験のある医師・肥田先生の活動を通じて、核による汚染とその被害をカメラが追う。
先日、カフェスローさんから緊急上映会のお知らせがありました。
『311の原発事故と放射能汚染を受けて、今こそ緊急に見てほしい。 特に、子どもへの内部被ばくがもたらす健康被害について知ってほしいという思いから。』
上映したい作品リストにメモしていた作品ということもあり、微力ですがお手伝いしています。 震災以降、日本が一変してしまった今、改めて観たい作品です。以前観た方も、まだ観てない方もこのタイミングに是非どうぞ。
当日店内では、旬の地場野菜たっぷりのお食事・デザートが注文できますょ。
それではカフェスローで会いましょう。
ハンフォード・サイト(※)
アメリカ・ワシントン州東南部の土地で、プルトニウムの精製が行われた場所。
マンハッタン計画において、ここで作らた原料をもとにプルトニウムの原子爆弾が作られ、
トリニティ・サイトで核実験が行われ、その後長崎に実戦使用される。
去年上映会を行った『 GATE 』は、長崎に落とされた「原爆の火」を僧侶たちの行脚によってトリニティ・サイトに戻すという物語で、非常に関連深い。
開場:17:30
上映開始:18:15(本編116分)
トーク:20:15(~21:00頃終了予定)
当日は店内カウンターにて旬の地場野菜たっぷりのお食事・デザートを各種ご注文いただけます(ご料金別途)。併せてお楽しみください。なお上映中のフード販売はありません。ご了承ください。
■ 料 金:1,500円(1ドリンク付き)+カンパ歓迎
★集まったカンパは被災地への義援金としてNGOピースボートの災害支援金に寄付致します。
■ 定 員:先着70名
★当日は自由席となります。
★定員に達し次第締め切りとなります。
■予約申込み
※メールでのお申込は、対応の都合上、ご希望イベント開催前日の19:00までとさせて頂きます。ご了承下さい。
・E-mail(メール) :
cafeslow@h4.dion.ne.jp
・Tel(電話):
042-401-8505(月曜定休)
※下記項目をお知らせください。
-件名:『ヒバクシャ』上映会
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