製作者より
私たちは、毎日決断の中で生きています。
大きな決断もあれば、小さな決断もあります。
決断の前には、必ず選択、つまりチョイスしなければなりません。
「右に行こうか?左に行こうか?」、「あれにしようか?これにしようか?」
誰もが感じることは、その選択が正しいのか、間違っているのか、悩むということ。
人生を振り返った時、「あの選択は、本当に正しかったのだろうか?」と思い返すことがあります。それでも私たちは日々、選択して、決断し続けなくてはなりません。
私もホリスティック栄養学*と出会い、この10年間様々な決断をしてきました。
正しい決断もあれば、間違った決断もありました。
それでも結果としては、今が在ります。今、在ることに感謝します。
*ホリスティック栄養学とは、単に物質である栄養的な知識だけを学ぶのではなく、個々の体質や、精神的な要因を加えた「人間まるごと」の栄養教育です。
因縁生起 ― “出演者との奇跡の出会いが映画「THE CHOICE」を生んだ”
世界を震撼させた9.11の年(2001年)、私が酵素栄養学を勉強して日本に帰って来た年でもあり、鶴見隆史医師が、東京にクリニックをオープンした年でもありました。日本では、酵素医療を唯一薦めるドクターとして、お会いする機会に恵まれたのです。同氏は、アメリカの酵素栄養療法に大変興味を持ち、私もその出会いから、酵素栄養療法を研鑽する方向に進みました。
その結果、2003年には、酵素栄養学のパイオニアであるドクターハウエル研究所(米国カンサス州)の紹介で、ヒューストンで酵素療法を行っているトランスフォーメーションクリニック(TEC)のディッキー・フュラー博士を訪ねることになります。
更に、その4年後には、今度はフュラー博士の伝で、コロラド州デンバーにあるホリスティック栄養学カレッジ(NTI)のシャー・レベラー学院長を紹介して頂くことになります。同校との3年間の準備期間を経て、日本提携校として、2010年6月にホリスティックカレッジが設立されました。
出会いはまだ続きます。ホリスティックカレッジが設立された年には、今度は、上記(TEC)がラスベガスの学会で、日本に初めてアメリカの栄養学を伝えた丸元淑生氏のご子息である栄養学ジャーナリスト、丸元康生氏と縁が出来て、アメリカ人を通して、同氏と東京でお会いすることになります。
更に、心療内科医の佐久間一穂医師とは、某学会の懇親会の席上で、偶然にも斜め前に座られ、同氏が栄養学に関心があるという話題で盛り上がりました。このお二人には、現在は当カレッジの非常勤講師として講座を受け持って頂いております。
また、カレッジの第一期卒業生には、NPO法人鶴見酵素栄養学協会の代表:矢澤淳良氏、事務局長:滝野清氏がいます。このお二人も、自らの経験を生かして、栄養学を広めるために献身的な活動をされています。
最後に、本作品の監督である井口昭久氏とは、TECの教育用DVDの作成の時に出会いました。2010年からは、当カレッジの講義を撮影してもらっていた経緯もあり、ホリスティック栄養学の内容を何度も聞いたという経験から、同栄養学に本人も強く共感を持ち始めてくれたのです。そして、実際に彼自身と、その家族の体験を通して、映画製作へのモチベーションが高まっていきました。
映画監督本人の「思い」がなければ、この映画の完成はなかったのです。
このように10年以上前の最初の出会いが、繋がり、今日に至るわけです。
私の選択も、ホリスティックカレッジという学校の設立経緯を思い返せば、このような人たちとの奇跡的な出会いを感じざるを得ません。人との出会いとは、本当に不思議なものです。一時は、悪縁、あるいは良縁と感じたとしても、今の自分の状況は、そのどれとても繋がっています。仮に誤った選択をして、一時は悪縁を感じても、その悪縁によって奮起して、次なる良縁に結びつけば、その悪縁も良縁となり得るわけです。
映画「THE CHOICE」-生きるための選択は、当校設立に至るまでに、触発され、影響を受け、協力して頂いた方々の豊富な知識や、身近に起こった出来事、経験をもとに製作されたドキュメンタリー映画です。本編の内容は、みなさまの身近に起こる出来事としてご覧いただき、ベストな選択をして頂けることを期待しています。
1960年生まれ。米国ペパーダイン大学にて国際ビジネス学専攻。家業の貿易業務に携わった後、酵素栄養学、並びに心身相関学に興味を抱き、米国AHCN大学にて修士・博士号を取得。トランスフォーメーションクリニック日本支部代表を経て、2010年ホリスティックカレッジを設立し、現在に至る。